「株主軽視」って何だろう・・・エーワン精密に思う
バリュー投資家さん達の間ではかなり有名な会社かも知れません。
精密部品の加工機械である小型自動旋盤などに用いられるコレットチャックやカム、切削工具の再研磨を手がけるメーカーです。
年間売上高は20億円強、純資産65億円余りと規模は小さいですが、
受けた注文の大半は即日発注という『短納期』をウリにしており、
創業以来38年間、ほぼ毎年35%以上の売上高経常利益率を達成しているというとんでもない会社です。
受けた注文の大半は即日発注という『短納期』をウリにしており、
創業以来38年間、ほぼ毎年35%以上の売上高経常利益率を達成しているというとんでもない会社です。
そんな優秀な事業体質に惹かれてずっとチェックしているのですが、
ここ数ヶ月の株価下落は少々複雑な思いで眺めています。
ここ数ヶ月の株価下落は少々複雑な思いで眺めています。
もちろん、ノンホルダーの自分としては安く株が買えるのは願ったり叶ったりなんですが、
同社の最近の資本政策が「株主を軽視している」と某掲示板などで頻繁に囁かれていて、
株価もそんな投資家の同社に対する不信感を反映している様に見えるからです。
同社の最近の資本政策が「株主を軽視している」と某掲示板などで頻繁に囁かれていて、
株価もそんな投資家の同社に対する不信感を反映している様に見えるからです。
ずっと無借金の上に余剰資金が豊富にも関わらず前期は減益と30%配当性向を理由に減配したことや、
その積みあがった内部留保を有効活用できていないこと、
最近第2位の大株主になったナステックが提案した
『3000株(発行済株式の20%)の自社株買い』にも拒否の姿勢を示していること、
また創業者で現相談役の梅原勝彦氏が著書の中で
「社員重視、株主軽視」と書いてしまっていることなどが
そうした不信感を生んでいるのかと想像しています。
その積みあがった内部留保を有効活用できていないこと、
最近第2位の大株主になったナステックが提案した
『3000株(発行済株式の20%)の自社株買い』にも拒否の姿勢を示していること、
また創業者で現相談役の梅原勝彦氏が著書の中で
「社員重視、株主軽視」と書いてしまっていることなどが
そうした不信感を生んでいるのかと想像しています。
配当に関して言えば、30%という配当性向は業界と比較しても低くはない数値ですが、
これだけ儲かっていて内部留保も厚いなら配当性向50%くらいまで引き上げるか、
せめて減益でも前期並を維持するくらいはしても良いのではないかな、と思ってしまいます。
これだけ儲かっていて内部留保も厚いなら配当性向50%くらいまで引き上げるか、
せめて減益でも前期並を維持するくらいはしても良いのではないかな、と思ってしまいます。
けれど、自社株買いに関しては正直どうか?と思います。
確かに今のように明らかに割安に売られている状況では
理論的には自社株買いは1株当りの価値を高める有効な手段です。
確かに今のように明らかに割安に売られている状況では
理論的には自社株買いは1株当りの価値を高める有効な手段です。
でも長期的にみた場合果たしてどうなのか?
エーワン精密の主力製品の市場規模は頭打ち気味で拡大余地も限られている為、
数年前から新たな事業の柱として切削工具の再研磨や製作に乗り出し、
近いうちに新工場などの大きな設備投資も予定しているようです。
そんな時に自社株買いを行なえと主張し、成長の為の原資を失わせることは果たして合理的なのか?と思うのです。
数年前から新たな事業の柱として切削工具の再研磨や製作に乗り出し、
近いうちに新工場などの大きな設備投資も予定しているようです。
そんな時に自社株買いを行なえと主張し、成長の為の原資を失わせることは果たして合理的なのか?と思うのです。
もちろん、新規事業や設備投資がうまくいく保証はどこにもないですし、
余剰資金を無謀な拡大のために使って株主価値が毀損する例はいくらでもあると思います。
けれど、エーワン精密の今後の展開については、もう少し長い目で見ても良いのではないかな・・・と思うのです。
余剰資金を無謀な拡大のために使って株主価値が毀損する例はいくらでもあると思います。
けれど、エーワン精密の今後の展開については、もう少し長い目で見ても良いのではないかな・・・と思うのです。
梅原前社長の「社員重視、株主軽視」の発言についても、
そんなことを書籍の中で大っぴらに述べてしまうことはかなり問題ではありますが、
言葉のアヤみたいなものだと僕自身は受け止めています。
そんなことを書籍の中で大っぴらに述べてしまうことはかなり問題ではありますが、
言葉のアヤみたいなものだと僕自身は受け止めています。