バフェット氏、鉄道会社を買収
ウォーレン・バフェット氏率いる投資持ち株会社、バークシャー・ハザウェイが今週火曜日、鉄道会社バーリントン・ノーザン・サンタフェを340億ドル(1ドル=90円換算で約3兆600億円)で買収するというニュースが出ていました。(下記は米国Yahoo!Financeの記事)
記事によるとバークシャーはバーリントン・ノーザンの普通株式を既に22%保有しており、残りの同社発行済株式を1株100ドル(今週月曜日の終値に31.5%のプレミアムがついた金額)で、現金と株式交換の組み合わせで買い取るということです。
また、バークシャーの取締役会は、同社のクラスB株式を50:1の比率で分割することを承認したとのこと。これはバークシャー株式の株価が価格の低いB株でも3000ドル超と高いため、現金ではなく株式交換を選ぶバーリントンの小口株主に配慮してのことだそうです。
バークシャー会長のバフェット氏は、「最も重要なことは、米国経済の将来に全てを賭けたということだ。私はこの種の賭けが大好きだ。」と述べています。
鉄道会社というと重厚長大産業の典型で、巷で有名なバフェット氏の投資手法からはかけ離れたイメージがありますが、この10年ほどは同じく重厚長大産業である電力・ガス事業を営むミッドアメリカン・エナジー社を買収するなど、確実に志向が変化しているのが読み取れます。