babooconの雑記

東京都在住、アラサー個人投資家のつれづれ日記。

バフェット氏、鉄道会社を買収

ウォーレン・バフェット氏率いる投資持ち株会社バークシャー・ハザウェイが今週火曜日、鉄道会社バーリントン・ノーザン・サンタフェを340億ドル(1ドル=90円換算で約3兆600億円)で買収するというニュースが出ていました。(下記は米国Yahoo!Financeの記事)


記事によるとバークシャーバーリントン・ノーザンの普通株式を既に22%保有しており、残りの同社発行済株式を1株100ドル(今週月曜日の終値に31.5%のプレミアムがついた金額)で、現金と株式交換の組み合わせで買い取るということです。

また、バークシャーの取締役会は、同社のクラスB株式を50:1の比率で分割することを承認したとのこと。これはバークシャー株式の株価が価格の低いB株でも3000ドル超と高いため、現金ではなく株式交換を選ぶバーリントンの小口株主に配慮してのことだそうです。

また340億ドルという買収金額は、バークシャーの歴史の中でも、1998年の再保険会社ゼネラル・リーの買収額(220億ドル)を抜いて、史上最高を更新することになります。

2009年第2四半期時点でのバークシャーの現金・現金同等物は245億ドル、また純資産額は1,145億ドルであることからも、今回の買収は相当大きなベットであることは間違いありません。

バークシャー会長のバフェット氏は、「最も重要なことは、米国経済の将来に全てを賭けたということだ。私はこの種の賭けが大好きだ。」と述べています。



今回買収することになったバーリントン・ノーザン社については以前このブログで紹介した2008年版のバフェットの手紙の翻訳記事の中でも触れられています。

バークシャーは数年前からバーリントン社を買い増して来ており、昨年中には持分比率が20%を超え、持分法が適用されるようになったばかりでした。

鉄道会社というと重厚長大産業の典型で、巷で有名なバフェット氏の投資手法からはかけ離れたイメージがありますが、この10年ほどは同じく重厚長大産業である電力・ガス事業を営むミッドアメリカン・エナジー社を買収するなど、確実に志向が変化しているのが読み取れます。

昨年のGE、GS、リグレーへの優先株出資に続いて、またまたスケールのデカい投資を決めたバークシャーとバフェット氏からは、まだまだ目が離せません。