babooconの雑記

東京都在住、アラサー個人投資家のつれづれ日記。

「THE SNOWBALL」読中感想

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昨年9月に発売されたウォーレン・バフェットの伝記"THE SNOWBALL"を読んでいます。

何しろ本文が900ページ近くある為、さすがに腰が引け気味でちょろっと読んでは休んでの繰り返しでなかなか進んでいません。


それでも、少年時代が終わり、生涯の師とあおぐ事になるベンジャミン・グレアムとの出会いのエピソードまでは読み進みました。


まだまだ先は長いので、区切りの良いこの辺りで読中感想や目に留まった文章などを挙げておきます。


ウォーレン出生前のバフェット家の出自の下りなどは冗長に感じましたけど、
幼い頃から数字を記憶することに異常な執着を持ち、
10代のうちから様々なビジネスを行い着々と資金を貯めていく様子は、
既に知っているエピソードも多かったものの、改めて普通の子供ではなかったのだと感じました。

もっとも、お金儲け以外の生活では、
母のヒステリックな性格であまり温かみのある家庭とは言えなかった様ですし、
学校でもひょろひょろとした身体つきで幼く、
女の子のクラスメートに対してコンプレックスを抱いていたなど
決して飛び切りの人気者といった訳ではなかったようです。


また、印象に残った箇所としては、

"Warren thought of all businesses this way. The employees who managed the business shared in the earnings that their labors produced. But they were accountable to their owners, and it was the owners who got gains as the value of the business increased."

という箇所でしょうか。

※この文の直前には、'''バフェットが所有していた貸農場から上がる利益を小作人と山分けしたが、
農場を売却した利益は彼が独占した'''、というエピソードがあります。

つまり、事業の経営と所有についての考え方
(経営者は事業の業績に応じて報酬を得るが、それ以上の請求権はない。事業価値の増加による利益はあくまでオーナーのもの)
20歳頃までに完成されていた訳です。


グレアムに師事したバフェットは後年徐々にバリュー投資から脱皮していく訳ですが、
グレアムに出会う前から既にその土壌は醸成されていたんだなあ、というのを強く感じたくだりでした。