『Dear Mr. Buffett』(書籍紹介)
はい、売れました~♪売れました~♪
「Buffett」ってタイトルをつけたら、日本のバフェットバ●に本が一冊、売れました~~(笑)
という訳で、またこりもせず、バフェット本の紹介です(笑)
「Dear Mr. Buffett」なんて、ラブレターみたいなタイトルですよね。
それもそのはず、タバコリ女史は2005年にバフェット氏に著書を贈ったのがきっかけでランチを共にすることになり、その後頻繁に手紙のやり取りをして意見交換をしているとのこと。
ヘッジ・ファンド、サブプライムローン、それらから派生したCDOなどの証券化商品、サブプライムローンの高格付に加担した大手格付機関、更には金融危機が現実のものとなるまで手を打たず、果てはサブプライム商品で不良資産を大量に抱え込んだ大手金融機関に巨額の税金をつぎ込んで救済した米国政府に至るまで終始辛らつな口調で批判しています。
大枠の内容としては既に持っている知識も多かったですが、2000年代の米国金融史を振り返るにはちょうどよいかなって感じです。やや見方が偏ってる感はありますが、ウォール街の連中もこれまで濡れ手に粟の金融工学であり得ない高額報酬をふんだくって来たんだから、この位書いてもバチは当たらないでしょう。
あ、バフェット氏について触れていませんでしたが(笑)、バフェット氏もバークシャー・ハザウェイの投資活動を通じて今回の金融危機によって繁栄を謳歌した大手金融機関、ヘッジ・ファンド、住宅ローン金融がバタバタと逝く陰で、損失は比較的済んだばかりか大胆な投資を行なうなど、ますます存在感を増したことは間違いないと思います。本書の中でも、過度のレバレッジを避け、複雑に入り組んだ理解不能な投資対象を避け、ウォール街とは一線を画した独立独歩を往くバフェット氏の投資スタンスの在り様が好対照に描かれていました。
総合的には他人に絶対お奨めする!というほどの本ではないかな、という感想ですが、まあ5点満点で☆4つという感じの一冊です。
あと、タバコリ女史が出演する番組の動画があったので、貼っておきます。